No.046 東京都酒造組合 公式WEBサイト分析レポート

東京都酒造組合 公式サイト分析レポート

No.046 東京都酒造組合 公式WEBサイト分析レポート - あやふやなきのこ | WEBサイト100選
東京都酒造組合 公式WEBサイトTOPページ。自転車がページ中央まで走ってくるアニメーション付きです。キャッチフレーズのバックには江戸や和を感じさせるあしらい。

 

サイトの概要

東京都酒造組合の公式サイトは、東京の地酒(日本酒)を醸す蔵元を紹介し、東京の酒造りの歴史や文化を伝えることを主な目的としたウェブサイトです。

東京の地酒のオンライン販売(ネットショップ)と店頭販売(アンテナショップ)を促進し、関連ニュースやイベント情報も提供しています。

多言語対応しており、国内外の日本酒愛好家や観光客に東京の地酒の魅力を発信しています。

 

サイトの目的と意図、特徴的な部分

 

このサイトの主要な目的は、「東京の地酒の魅力を国内外に発信し、その消費と文化の発展を促進すること」、そして「組合員の蔵元の事業活動を支援すること」にあります。

東京の地酒に特化した情報発信

東京の蔵元として、石川酒造、小澤酒造、田村酒造場、野崎酒造、中村酒造に関する情報が豊富に提供されています。

それぞれの蔵元の特徴や製品を紹介することで、東京の地酒全体のブランド力を高めようとしています。

英語への表示切り替え機能は、海外からの観光客や日本酒愛好家へのアピールを強く意識していることを示しています。

英語表示ではページ内の内容も販促に特化するような構成に変化するなど、インバウンドの増加を踏まえた需要の取り込みと、東京の地酒の国際的な認知度向上を図る意図があります。

販売促進への明確な導線

「ネットショップ」と「アンテナショップ」への導線が明確に設置されており、サイト訪問者が実際に東京の地酒を購入できる機会を提供しています。

特に、立川駅近くのアンテナショップでの試飲・購入が可能である旨の記載は、リアルな購買体験を促す上で効果的です。

鮮度・品質管理された酒を提供している点も安心感を与えます。

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ONLIN SHOPや店頭販売への明確な導線。バナーにはやはり和を想起させるあしらいが添えられています。

 

歴史と文化の伝承

東京の酒造りの230年以上の歴史や、豊かな自然環境に恵まれた酒造り文化について触れられています。

これは、単なる製品の紹介に留まらず、東京の地酒が持つ歴史的・文化的価値を伝え、ブランドに深みを持たせる意図があります。

最新ニュースとイベント情報の提供

「NEWS」セクションで、イベント情報、新商品、メディア掲載情報などがタイムリーに更新されており、常に新鮮な情報を提供することで、顧客の関心を持続させ、再訪を促しています。

これらの特徴から、東京都酒造組合の公式サイトは、「東京の地酒の魅力と文化を国内外に発信し、購入機会を提供することで、東京の酒造業界全体の発展に貢献する情報プラットフォーム」であると評価できます。

 

UI・UX についての分析

 

東京都酒造組合公式サイトのUI・UX(ユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンス)は、「情報の分かりやすさ」「視覚的な訴求」「ユーザビリティ」を重視した設計がなされている他、ページTOPへのジャンプに特徴的なイラストが用いられるなど、ちょっとした遊び心が加えられています。

一方で、フッター部分に登録フォームが設置されていますが、何に対する登録なのかが不明瞭で困惑します。
組合案内のページ内で、一部にメールマガジンへの言及があることから、メールマガジンの購読に関する登録かと推察はできますが、厳密に言及されていないため、登録フォームにて明示する必要性があると感じます。

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サイト内で唯一の疑問点。登録フォームが設置されていますが、これだけでは目的が不明瞭です。

 

シンプルで分かりやすいナビゲーション

「蔵元一覧」「酒造りの歴史」「組合案内」「アンテナショップ」「ネットショップ」「NEWS」「お問い合わせ」といった主要なメニューが上部に配置されており、ユーザーは目的の情報に迷わずアクセスできます。

特に、蔵元、歴史、販売、ニュースといった主要な関心事が明確に分けられています。

フッターには日本酒造組合中央会へのリンクの他、飲酒に関する注意喚起(20歳になってから、飲酒運転禁止、妊娠中・授乳期の飲酒注意)が明記されてます。

視覚的な魅力とブランドイメージの伝達

「堂々と今に息づく東京の酒」というキャッチフレーズとともに、東京の豊かな自然環境や酒造りの歴史をイメージさせる高品質な写真が使われており、サイト全体の雰囲気を高め、東京の地酒の魅力を視覚的に伝えています。

ニュースとイベントの視認性

「NEWS」セクションは、最新情報が分かりやすくまとめられており、ユーザーがイベントや新商品などの情報を効率的に把握できるようになっています。

 

レスポンシブデザイン

観光客をはじめ、スマートフォンで情報を検索する機会が増えていることから、レスポンシブデザインが採用されており、様々なデバイスで快適に情報を閲覧できるよう設計されています。

全体として、東京都酒造組合のUI・UXは、「東京の地酒に関する情報を分かりやすく、魅力的に提示し、国内外のユーザーが東京の酒造文化に触れ、製品を購入するまでのプロセスをスムーズにする」ことに徹しており、その機能性と訴求力が評価できるウェブサイトであると言えます。

 

分析のまとめ

東京都酒造組合の公式サイトは、東京の地酒の蔵元と製品、そして230年以上の酒造りの歴史と文化を国内外に発信し、オンライン・オフラインでの購入機会を提供することで、東京の酒造業界全体の振興を図る、地域に根ざした情報発信プラットフォームです。

サイトの目的は、東京の地酒の魅力発信、消費促進、文化の伝承であり、多言語対応、オンライン・アンテナショップへの明確な導線、歴史と文化の紹介、そして最新ニュースの提供を通じて、その意図が明確に表現されています。

UI・UXの面では、シンプルで分かりやすいナビゲーション、視覚的な魅力とブランドイメージの伝達、そして社会的責任の明示が特徴です。

総じて、東京都酒造組合の公式サイトは、地域固有の文化と産業をデジタル空間で効果的にプロモーションし、国内外の日本酒愛好家を惹きつけている、優れたウェブサイトであると評価できます。

 

 

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